雪が降ったかと思ったら、いきなり20度近くなるという気温変動。
そのまま暖かくなるかと思うとまた寒くなるらしい。
また、花粉が飛んできているようで鼻と喉が痛い。
体調悪くしろと言わんばかりの気候ですが皆様はどうお過ごしでしょうか。
そんな中ですが今のところは熱も出さすインフルエンザにもかからずなんとか過ごしております。
これもコロナ禍のおかげで気をつけているし、常にマスクをして、手も消毒しまくっているというプラス効果なのかもしれません。
おそらく体調崩されている人の割合は絶対に減っていると思う。
(精神的に参っている人の数は増えているかもしれませんが、肉体的にはコロナ禍で予防が進んでいることで体調崩す人の割合は減っていると予想)
ワクチン摂取も始まりますが(始まっている?)、全体に広がり効果が見えるまではやはり年内くらいはかかるんじゃないでしょうか。それ考えると年内はマスク生活は当たり前のままなんでしょうね。
いつもながら時事ネタの引っ張り方が長かったですかね。
そろそろ本題に入りましょうか。
折口雅博さんの著作「アイアンハート」を読了しました。
折口雅博さんは名前は存じ上げていましたが著作を読むのは初めてでした。
正直タイトルに惹かれましたね。
グッドウィル・グループを一代で築き上げた方ということは知っていましたが、その後は知らなかったですし、どういった方なんだろうという素直な興味本位もありました。
グッドウィル・グループとコムスンが叩かれまくっていたときはオンタイムで覚えています。マスコミによってあくどくのし上がってきたといったイメージを作り上げらていました。私も最初はジュリアナ東京から成功した人ということで胡散臭いイメージは正直持っていました。 ただ、当時でも一代で巨大グループを作り上げたことはすごい人なんだろうな、という点とコムスンのバッシングについてはちょっとやりすぎじゃないのかな、というのはマスコミの胡散臭さも少し感じていました。 だからといって折口雅博さんがどういった人ということまではもちろんわかっていませんでした。
やはり折口雅博さんに限らずですが、一代で巨大企業までにのし上がっていくのはグレーな部分はあったと思います。もちろん、本人の著作なのでこの本に具体的なことは記載されていませんがそれは当然かと。
グレーというかブラックが明るみに出てもいまだにすごい方で尊敬に値すると個人的に思っているのは江副浩正氏です。
あ、また話逸れましたね。
「アイアンハート」は折口雅博氏の企業人生を回顧しているだけでなく、アメリカでの折口さん次男の大学受験までのプラベートを記載されているかなり贅沢な著作になっています。
率直な語り口の文章のため、これは本当に折口さん自身の記述か口述されているものだと思います。何度も書いてますが一代でグッドウィルとコムスンという巨大グループを作った方なので、どんな方なのかと思って興味を持って読み進めましたが、防衛大学出身で商社勤務だったというのは全く知らなかったのでなかなか新鮮な内容でした。根っからの起業家だと思ってましたが、武道で培われている精神力も踏まえての起業家なんだと思いなかなかびっくりでした。
起業家に憧れていた人間でもあるので(途中でプレッシャーに弱すぎることを悟って、雇われしか無理と気づきましたが)、借金のプレッシャーにこれだけ耐えられているのは尊敬以外にないですね。
とにかく読んでいると叩かれても自分を突き通していた力の強さ。精神的に参って折れてしまうんじゃないかと思う中、それでも闘い、理不尽に敗れてもアメリカで再起される強さ。また、家族も離れず理解されている愛の深さに感じ入りましたね。
500Pもありますが、さくさく読み進められます。まぁ、インパクトの強い方なのでもちろん敵も多かったと思いますが、すごい方ということは確かだと思いますし、この本からだけでもエネルギーのほとばしりを感じます。
正直、今はベンチャー起業家のインキュベーターやコーチングをされているとのことで、それは大変価値あることということもわかりますが、読んでいるとやっぱり折口さん自身でもっかいでっかい企業作られないかなーと思ってしまうところもあります。本を読む限りまだまだそれだけできる熱量をまだ持たれているように見えるんですけどね。
第三部だけは、半分以上が次男についての大学入試までの記録ということで、アメリカの教育の仕組みや日本との違いという点は面白いですが、日記的なところはあまりなぁ、という感じで読み進めていました。
そういいつつ、最後の受験が終わったあとの次男さんが家族にあてたLINEの文章は泣けましたね。こんな育ち方をしてくれたら親としては感無量でしょうね。もう、普通に泣けましたわ。
起業をこれから目指す方や今、実際起業して会社経営をしているベンチャーの方にとっては結構バイブル的な本になるのではないでしょうか。単なる一サラリーマンである私でも読んでよかったと思える本でした。
アイアンハート=鋼鉄の意志だが、アイアンウィルではなくハートと表現するのは愛が必要というのも言いたかった点なんでしょうね。