今年は1年中コロナ禍の年でした。
2020年で収束していないので、2021年もどうなるかまだまだ見通しはたっていませんが、どうなるんでしょうか。
ただ、人にはよりますが、価値観が変わってきているのは確かだと思います。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないということを目の当たりにさせられた年ですね。
心がけては来たものの実際はなかなか難しいのが、自分の好きに生きること。違うことは違うとはっきりいうこと。
みなさん御存知の通り(知らないか?)、私は一介のサラリーマンのため会社のしがらみに生きていますし、違うと思っても社内の力関係・人間関係といった点からはっきりとはいえない。
間違っていても会社が黒といえば黒、白といえば白。それがサラリーマンですが、やっぱり感覚として違うなぁ、ということがあればそこは婉曲でもいうようにしたいなぁと思って言ってますが、伝わらないことも多々あり。
伝わっても、別部署に投げられてやっぱり変化がないことも多々あり。それでも、何も動かないよりやった上で何も起こらないほうがマシと思って投げかけだけはするようにしていましたが、なかなか疲れてきたというのも現実。
まぁ、給料もらっている限りはやるべきことはやっていこうと思う今日このごろ。
いつも以上になんか微妙な前フリになりましたね。なかなか激しい本だったので、現実との乖離からちょっとおもろない導入になってしまいました。残念残念。
ここまで読んでいただいていてありがとうございます。
で、自伝としては久々になかなか燃えた1冊でした。
ディズニーCEOというだけでなく、叩き上げでディズニーCEOになられたロバート・アイガー。今のディズニー帝国を築き上げた張本人。ピクサー、マーベル、ルーカスフィルムという現在のディズニーの根幹となる買収をすべて成し遂げたのがロバート・アイガー。
しかも、ディズニープラスを立ち上げたCEOもロバート・アイガー。もう、今のディズニーはすべてロバート・アイガーによって作られたといっても間違いない。
外部から招聘されたCEOではなく、叩き上げでディズニーCEOとなったという点でも特出すべき経歴。
CEOになるまでの過程も記載はされていますが、なぜロバート・アイガーだったかということはこの本からは明確にはわかりません。ただ、読了した上で思えるのは、とにかく仕事ができるというだけでなく人間的魅力に溢れた人なんだろうということ。いい意味でいいますが、人たらしなんだと思います。信じれる人であり、部下からすると付いていきたい上司なんだろうなぁと。一緒に仕事したいという方なんだろうと自伝からでも感じてしまった。
印象深いのは特に、スティーブ・ジョブズとの交流。とにかく良くも悪くも人を選ぶスティーブ・ジョブズに好かれたというのはこの人の魅力の凄さを語っているんだと思います。特にピクサー買収の1時間前の逸話は最後にも再度出てきますが、本当に分岐点だったんだろうなと。ピクサー買収の成功が、間接的にマーベル買収の成功にもつながってますし、ルーカスフィルム買収の成功にもつながっている。
2020年アメリカ大統領選挙の出馬についてまで軽く触れられているなかなか秀逸な著作です。
CEO退任されましたが、ディズニー帝国の基盤はしっかりと作られたので、今後の活躍が楽しみです。政界進出なんですかねー。
私のような1サラリーマンでもなかなか面白かったので、経営者の方などは全く違う視点から読めて面白いんじゃないんでしょうかねー。
この本自体を知ったのもYoutubeでダイレクト出版の小川社長が勧められていたからです。いや、正直素直に読んでみてよかった。面白かったですわー。一気に読んでしまった。
2023年1月1日元日追記
まさかのCEO復帰ですね。正直、素晴らしい状態での引退だったので復帰しないほうがよかったと思いますが、株主としても復帰要請されたら、やりたい気持ちのほうが大きかったんでしょうか。
稲盛和夫氏がJALのCEOされたときも、晩節を汚すことになるかと、本当に関係なく心配していましたが、大成功されてより偉大な功績を残されました。
ロバート・アイガー氏もいいときに辞められたので、正直復帰されないほうがいいと思いましたが、稲盛和夫氏のようにプラスで終われればと願っています。個人的にはディズニーの株も持っていないので特に損得勘定ないので、どうなるか楽しみですが、素晴らしい方だと思うので好印象のまま終わってほしいなと勝手に思っています。