この本は主人公の公務員で鉄ちゃんの廃駅オタクという設定がすべてかと。
タイトルが帝都地下迷宮で表紙も重厚なので、結構重めの話かと思うとちょっと現実離れした設定で、といってファンタジーでもなければ現実問題(ちょっとネタなので書きません)も入っていたりもします。
これは作者の問題じゃないんですが、帯である程度のストーリーが説明されているんですが、これ読んじゃうと面白さ半減。なぜなら、そのストーリーを追うのがこの本の楽しさになってしまっているんですよねー。
もちろん、なにもないとわけわからん。どんな話かもわからないから仕方ないとは思います。関係なく読むのは中山七里ファンでしかないから、知らない方への案内としては当たり前なんだけどもったいないなぁと。
で、オチ含めてあまり盛り上がりにはかける話。最初に書いた主人公の設定と本を通しての成長を楽しめないとしんどいかなと思います。
おまけで、主人公の先輩がいい役なんですけど、絶対ありえねー、ってことすぎて・・・。なかなかハマりきらない話でした。なかなか地下鉄の廃駅が舞台っていうのはわくわくする設定だったので、内容的にはちょっと残念に感じてしまった。中山七里さんへの期待値が高すぎるってことかもしれませんが。