ヨタ話というよりちょっと思うことを。
果たしてこの投稿読まれるのがいつかわかりませんが、書いているのが2020年3月で、コロナウィルスが全く収まっていない状況。増加は落ち着いているが収束が見えず、日本より今は欧米で拡がりまくっている状況です。
そんな中でメディアの報道が過剰と思うのは私だけでしょうか。って、見なきゃいいじゃんと思いますが、ニュースはほぼトップニュースが毎日コロナ、もしくはコロナウィルス関連。報道はすべきと思いますが過剰だなぁと感じます。
ただ、反対に興味なく何の予防もせずにいる方もおられるのもよくわからん。できること、可能なことはすべきでそれ以上過敏にならなくていいんじゃないかと思います。
特に手洗い・うがいくらいはね。あと、無駄に接近して話さないとか。
景気対策として「消費税減税」「現金配布」「商品券配布」などといったことも出ていますが、結局何しても税金でやるだけなのであんまり派手なことはしなくていいんじゃないかと。
それでも個人消費を刺激しないと厳しいというのは確かだと思うので、ある程度収束してから、今やっているキャッシュレス還元期間を6月までなのを12月まで半年延ばす。
対象外だった大手(百貨店やスーパー)も対象に加える。対象外及び2%還元だったところは5%に、今5%のところは10%とかにしたらお互いに文句でないんじゃないんでしょうか。
また、キャッシュレス推進したい政府の思惑はそのまま引き継がれますし、キャッシュレス還元は使わないと(消費しないと)還元されないので、タンス預金に回ることもない。また、追加の対策も少なくて済みそうと思うのでマシだと思うんだけどなー。どうでしょうか。
現金配布って一番愚策だと思うんだよねー。手続き面倒だし、使わない人もいると消費に回らないし。
もし、上限を決めたいなら○○Payみたいに一人あたりの上限を決めればいいでしょうし、一回の上限を決めれば高額商品転売のauPayのルール改変で予防もできたようなので、参考にしたらいいんじゃないでしょうか。
さぁ、やっと本編ですが、真山仁氏の「神域(しんいき)」上下を読みました。外出自粛なので3連休に読んでしまいましたね。
極めて真山仁氏らしい作品かと思います。
現代の課題をリアリティありつつもフィクションとして小説という形で表現されるというのは得意中の得意なんでしょうね。テーマはまた重い「再生医療」。ips細胞が一番有名なところでしょう。その中でも病気としてはアルツハイマー病を扱っています。
今回も上下巻で合わせて500ページを超す大作です。
読むのはサクサクいけます。場面転換が多いのと今回も登場人物が多いので、全く飽きさせません。
おかげで今回も上巻の70ページくらいまでは登場人物紹介を都度確認しながら読んでました。
一番インパクト強いのはプロローグでした。なかなか衝撃。でも、ボケたらこういった悲惨な状態ってあるんでしょうね。で、自分の親がそうだったときに私はまともでいられるのかというと無理な気がする。
そうなると読んでいると突きつけられるのが『自分がアルツハイマー病にかかったとわかり、自覚が出てきたときに(未認可で治験も認められていないアルツハイマー薬)フェニックス7を投与してほしいと思うのか』といった問題。
小説ではアルツハイマー病ですが、どんな病気でも同じ。今のままでは治療薬がない。といったときに使ってほしいと思う。それは私の考えだが、そういった考え方の違い、立場の違い。役割の違い。そういったことが描かれている小説でした。
また、日本では治験に消極的(治験だけじゃなく新薬承認もでしょうが)で結局海外(小説ではアメリカ)に実用化も権利も持っていかれる。
今はまさにコロナウィルスに効く薬ということで、承認までのハードルが激烈に低くなっていることでしょうが、果たしてコロナウィルスの治療薬もどのタイミングで出てくるんでしょうか。
すごくラストも真山仁氏らしく、わかりやすい結論は一切描かれていません。己で考えろってところでしょう。どう思われるのか、誰に感情移入するのか、誰に賛同するのか、しないのか、ってところも人それぞれでしょうね。
個人的には氷川理事長はわかりやすくてよかったですけどね。
生きることも生き方も考えさせられる。で、残念ながら死に方を選べないだけに死に方も考えさせられる。考える小説です。
表面的におもしろいっていうことにはならないのかもしれませんが、何が正義かと考えさせてくれるという意味で面白い小説でした。重い話は嫌って方にも読む上では重くないので再生医療やアルツハイマーなど興味あれば面白いと思います。
私は真山仁氏が好きなので読みましたし、真山仁氏らしい小説で楽しかったです。読んだー。って自己満に浸れますね。