大阪公演が5月17~19日公演されていてなんとかチケット取れたので行ってきました。
観たのは18日の夜公演でしたが、ちょっと感想を書いてみました。
18日土曜日の夜公演に行きましたが満席でしたよ。最初、昼公演に申し込んで抽選漏れたのもわかるわ。
「奇跡の人」は三重苦を背負ったヘレン・ケラーの物語ということで有名だと思います。私もざっくり内容知ってましたので。
本は読んでないので、映画かドラマを小さい頃に見たんだと思います。幼心には結構ハードな内容だった気がする。子供だったのでインパクト強かったのだけ覚えている。今見たらそこまででもないのかもしれませんが。
今回の舞台ですが、鈴木梨央さんがヘレン・ケラー、高畑充希さんがアニー・サリバンを演じられていました。
以前(数年前の舞台のとき)は高畑充希さんがヘレン・ケラー役をされていたとのこと。
まぁ、内容は隠す必要ないですし、そのままですが、裕福な家庭で生まれたヘレン・ケラーが生後6ヶ月(だったか)で高熱により視覚・聴覚を失くし、言葉も話せなくなる。どんなにお医者さんに診せても治らず、家ではしつけも行えず甘やかっしぱなしで動物のよう。施設に入れることも考えるが、ヘレンを教育してくれる人をお願いするということでやってくるのがアニー・サリバン。アニー・サリバンも目を悪くしていたが視力が戻ったので視力がない苦しみがわかっており、また生活が苦しく、弟も亡くしているヘヴィーな生い立ち。
超昔にドラマか映画で見たことがあるので、内容は知っていました。
正直、重い内容なので結構しんどいだろうなぁ、と思っていましたがヘレン・ケラーへのしつけの部分(アニー・サリバンとヘレン・ケラーの闘い)は、重くならないようにコミカルに描かれていました。良し悪しは難しいところですね。高畑充希さんには合っていたと思います。
最後のWaterのシーンがすべてのポイントになりますが、どうしてもヘレン・ケラーとの闘いの部分がドロドロ感が薄いため感動度が下がるのがちょっともったいない気はしました(ドロドロに描くと重くてしんどいので難しいですが個人的にはもうちょっと重いほうが感動度が上がるのでもったいない気がした)。それでも涙腺は緩みますけどね。周りも泣かれていた方は多かったです。
ヘレン・ケラーが言葉を得るまでの物語が核ですが、もう一つはアニー・サリバンとヘレン・ケラーとの愛情ということでしょう。それも、結局は虐げられていたと思っていたのが、言葉を理解することで全部自分に世界を与えようとしてくれていることがわかるというところなので、この二重の感動がこの物語のすごいところだと思います。
高畑充希さんと鈴木梨央さんはいい役されてました。高畑充希さんは演技は圧巻ですね。この方独特の癖があるのでそこは好き嫌いになるとは思いますが、これだけ観客が来ているということは皆さんに愛されている女優さんなんだなと思いました。
ヘレン・ケラー役は言葉がしゃべれないのでかなり難しい約どころですが、鈴木梨央さんもすごいですね。表情なんかは人形的になったり人間的になったりとびっくり。ちょっと遠い席だったので(抽選外れるくらいなので!)、そこがもったいなかったな。表情までわかる近い席だったらもっと素晴らしい鑑賞が出来たと思います。
周りの役者さんもすごかったです。
お父さん役の益岡 徹さんはもう安心。と思ったら何度も噛まれてました…。ちょっとお疲れだったんですかね。(2公演の2公演目、夜の公演鑑賞しましたので)
いやー、失敗したのがお母さん役の江口のりこさんに気づかなかったことですわ。終わってから江口のりこさんがお母さん役と知ったこと。ドロ警(ドラマね)でいい役されていたので興味あったのに気づかなかった!!
先にもっと調べてから鑑賞しろよ。というところです。
で、いうと弟役の須賀健太さんも同じなんですよねー(涙)。
最初から『この人知っているぞ。しかし、何出ていた人だろう??』と思ってみていました。役柄もいい役。嫌味な弟であり、でも実はお父さんの愛情に飢えていて表現できない。で、最後はお父さんを乗り越えようとする。というある意味、ヘレン・ケラーだけでなく、弟の成長物語も入っています。
これは、父親と母親も単に甘やかしていたヘレン・ケラーへの愛情の持ち方という意味では家族の成長物語でもあるんでしょう。
で、話がズレましたが須賀健太さんですが、調べて「おお!旬坊か!!」と。気づけよ私。
「江戸前の旬」という漫画を原作にしたドラマ(テレビ東京系列)を夜中にやっていてその主演をされていました。全部見たから顔はそら知っているが、全部見ていたなら思い出せよ。というところ。
最初はぶっちゃけ高畑充希さんだけで行った舞台でしたが、なかなか贅沢に楽しめました。3部構成で3時間超は長かったですけどね。
大阪公演は本日(5/19)で終わってしまうので、見れるのはあと浜松公演だけですが、これから見られる方はぜひ楽しんでください。
いい舞台ですよー。